Search

=================================
関係代名詞「That」...

  • Share this:

=================================
関係代名詞「That」と「Which」の簡単ルール
=================================
 
今回は多くの人を悩ます、関係代名詞「That」と「Which」の違いについて触れてみようと思います。この使い分け方については、ネイティブでもちゃんと理解している人はそれほど多くありません。しかしルールさえ覚えてしまえば、誰でも簡単に使い分け出来ちゃうんです。
 
 
--------------------------------------------------
「That」と「Which」は使い分ける必要なし。迷ったら「That」。
--------------------------------------------------
 
まず結論から言うと、日常会話では“That”と“Which”どちらを使っても問題ありません(笑)。関係代名詞の文法ルールとしては、人=Who、物事=Which、人/物事=That、となりますが、日常会話では“Which/Who”の代わりに“That”が使われることが多く、“That”の方が口語的かつカジュアルな響きがあり日常会話でも好まれる言い方です。なので用法を迷った場合は“That”を使えば問題ありません。
 
<例文>
 
Did anyone take the phone charger which/that was in the living room?
(誰かリビングルームにあった携帯の充電器とった?)
 
The documentary which/that I saw last night was really good.
(昨夜に見たドキュメンタリーは最高に良かった。)
 
I think the oysters which/that I ate for lunch were not good. I feel nauseous.
(お昼に食べた牡蠣が良くなかったかも。吐き気がする。)
 
 
しかし、これだけでは文法に手厳しい方の反感を買ってしまうでしょう(笑)。また、試験やフォーマルな文章を書く場合は、適切に使い分ける必要があるので、そのためにも使い分け方法についても触れていこうとお思います。
 
 
--------------------------------------------------
「That」の後は不可欠な情報、「Which」の後は追加情報。
--------------------------------------------------
 
文法の専門用語で説明すると“That”は「制限用法」に対し、“Which”は「非制限用法」となります・・・ 簡単に言うと、“That”の後に続く情報は文章全体に不可欠な情報に対し、“Which”の後に続く情報は単なる追加情報に過ぎず、文章全体に必ず必要な情報ではありません。以下の例を比較してみましょう。
 
1.My English school that is located in Irvine will be closed on Obon week.
(アーバインに位置する私の英会話学校は、お盆の週お休みをします。)
 
2.My English school, which is located in Irvine, will be closed on Obon week.
(アーバインに位置する私の英会話学校は、お盆の週お休みをします。)
 
和訳すると一見、二つの文章は同じように解釈してしまいますが、実は意味は異なります。

例文1では、私は複数の分校がある英会話学校を経営しており、そのうちのアーバイン校がお盆休みする意味合いになります。(他の校舎は通常どおり開校していることを意味する)よって“That”の後にフォローする“located in Irvine”は、文章全体に不可欠な情報であり、省いていしまうと文章全体の意味が異なってしまいます。

一方、例文2では、私はアーバインで(分校のない)英会話学校を経営しており、その学校がお盆休みする意味となります。よって“Which”の後にフォローする“located in Irvine”は、学校がアーバインにあることを示すだけの追加情報に過ぎず、省いても文章全体の意味は変わりません。
 
✔“Which”の文章は「コンマ(,)」で囲むが“That”は囲まない。
 
<例文>
 
I don't eat anything that contains MSG.
(化学調味料が含まれている食べ物は一切食べません。)
※全ての食べ物に化学調味料が含まれているわけではないので、ここでは「that」が適切。
 
This watch, which my grandfather gave me, is my favorite watch.
(祖父からもらったこの腕時計は一番気に入っている腕時計です。)
※「祖父からもらった」は追加情報なので“my grandfather gave me”を省いても全体の意味は変わらない。
 
Ramen shops that serve free "kaedamas" are the best.
(無料で替え玉を提供するラーメン屋はいいね。)
※全てのラーメン屋が替え玉を無料で提供しているわけではないので、ここでは「that」が適切。
 
 
 
 
 
ブログ記事URL:https://hapaeikaiwa.com/?p=11338
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
無料メルマガ『1日1フレーズ!生英語』配信中!
 
通勤・通学などのちょとした合間を利用して英語が学べるメルマガ『1日1フレーズ!生英語』を平日の毎朝6時に配信中!ただ単にフレーズを紹介しているだけではなく、音声を使った学習プロセスが組み込まれているので、メルマガを読むこと自体が学習方法!
 
https://hapaeikaiwa.com/mailmagazine/
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


Tags:

About author
みなさん、こんにちはっ!Hapa EikaiwaのJunです。 母親が日本人、父親がアメリカ人のロサンゼルス生まれ育ちのハーフです。幼い時期から両文化で育ってきた僕は教育も日米両方受けてきました。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学を卒業し、交換留学で一年一橋大学で大学生活を送りました。その後、石川県内灘町役場で国際交流員として赴任し、2年間の勤務を経て、ロサンゼルスへ帰国。2011年に英会話学校「BYB English Center」をアーバインで開校しました。 文化、習慣、教育、考え方から人間関係を両方体験してきた僕は英会話を勉強されている皆さんに少しでも役立つようこのページを始めました。言語と文化は切り離せない!だからこそ英語だけでなく、文化を取り入れた多くの表現、知識、ローカル情報をご紹介していきたいと思います。 HAPAとは? 混血のことをハーフやミックス(最近はダブルともいいますね)と日本ではよく表現されますが、ロサンゼルス(カリフォルニア州)では「HAPA」と呼ぶことも一般的です。HAPAは元々ハワイから由来した言葉で「半分」または「一部」を意味します。その名の通り「Hapa Eikaiwa」=「ハーフがお伝えする英会話」です! ☆無料メルマガ配信中☆ 毎朝6時配信【1日1分1フレーズ!アメリカン雑談集】 アメリカ人と雑談をする時に不可欠な日常フレーズが学べる、Hapa Eikaiwaがお届けする無料のメールマガジンサービスです!時代遅れの日常表現を完全に省いた「現在」の日常フレーズをご提供します。「英語学習はしたいんだけど、中々時間が・・・」と悩んでいる方に、ぴったりのメルマガです。1日1分1フレーズなので仕事前に、通勤時間に無理なく毎日新しいフレーズを身に付けることができます。さらに、学んだ日常表現を忘れないように毎週金曜日は「復習コーナー」を取り入れています。週ごとにテーマを決めて日常表現をお送りしますので、様々な場面で通用する英表現を得られます。「ちりも積もれば山となる」互いにコツコツ頑張って、楽しく英語を習得していきましょう! http://hapaeikaiwa.com/mailmagazine/ ☆Podcast 配信☆ ロサンゼルスからお届け!ネイティブの自然な日常会話を楽しくリスニング。 https://itunes.apple.com/us/podcast/hapa-ying-hui-hua/id814040014 ☆YouTube(動画で英会話)☆ www.youtube.com/hapaeikaiwa ☆Twitter☆ http://www.twitter.com/hapaeikaiwa
日米ハーフがお伝えする「生きた英語」をご紹介。教科書では教えてくれなかった実践的な表現から言葉の背景となるアメリカ文化を含める英語学習ページです。
View all posts